さよなら ばーちゃん
今日の朝に、病院に行って最後に会ってこようと思った。けど、出かける前に悲しい知らせを受けてしまった。ごめんなさい、会いに行かなくて。
昨日、嫁と俊輔がばーちゃんに会いに行ってきた。俊輔を見たばーちゃんは、俊輔に手を差し伸べた。もしかしたら、僕だと思ったのかも。僕が最後の孫だから、特別に可愛がってくれていたのかもしれない。
工場で働いている僕に、よくお菓子をくれた。ありがとうと言うと、とてもうれしそうに帰っていった。あの背中がもう見れないと思うと涙が止まらない。
ごめんなさい 会いに行かなくて、後悔しています。私は、仕事を選んでしまった。本当に大切なものを見失った。哀れな私を許してください。